【とりあえずなんでもいいから表現してみる】

レッスン

皆さんこんにちは、小崎音楽教室代表の小崎です。

今回の記事は、

【音楽表現】

についてお話ししていきます。

先日、

とある高校の吹奏楽部の指揮者の方と話をしていて、

こんな相談を受けました。

「演奏者のみんなが何をしたいのかよくわからない。どういう音楽がしたいのか、もっとみんなから音で表現して欲しい。」

そして、

この相談された内容をその学校の生徒さんに、

個別にシェアしてみると、

生徒Aさん

「技術的にまだまだできてない部分が多すぎて、どう演奏したらいいかというところまでいかないです。」

生徒Bさん

「どういう音楽がしたいのかって言われても全然表現の仕方がわかりません。」

こう返ってきました。

この2人の生徒さんの発言から、

音楽表現できない原因を考えていくと、

音楽表現できない原因
⑴曲を音楽表現するために必要な技術が身についていない

⑵音楽表現の仕方がわからない

この2つになります。

この2つをそれぞれ詳しくみていくと、

まず、

⑴曲を音楽表現するために必要な技術が身についていない

ですが、

このパターンの場合、

大前提としてあるのが、

表現したい音楽のイメージがある

ということです。

そして、

その表現したい音楽をカタチにするために、

技術を磨いている状態

だといえます。

表現したい音楽というゴールを捉えて、

そこから今の自分にできることを考えて、

その表現のために必要な練習をしている

という、

自ら考えてトライアンドエラーが繰り返されていくいい循環に入っています。

その一方、

⑵音楽表現の仕方がわからない

のパターンの場合だと、

「わからない」

で終わってしまっています。

この「わからない」状態って、

ものすごく人の行動が分かれるポイントの1つです。

⑴「わからない」から「わかる」ために情報を集める

⑵「わからない」けどとりあえず行動してみる

⑶「わからない」まま放置しておく

これ、

⑴と⑵は行動していますが、

⑶はまったく行動していません。

その結果どうなるかというと、

何も変わらない

ということです。

同じことばかり繰り返しているのに、

今までと違う結果を期待するのは、

狂気の沙汰だよね。

アインシュタイン

”Insanity: doing the same thing over and over again and expecting different results.”

Einstein 

アインシュタインもこう言っています。 

音楽表現の仕方がわからない、

というところからここまで話が飛躍しましたが、

まとめると、

音楽表現の仕方がわからなくても、

とりあえず何か表現してみよう!

ってことです。

何もしないよりかは確実に前にすすみます。

そうして、

どんなに小さくてもいいから一歩を踏み出していくと、

また新たな景色が見えてきます。

ここで、

僕がレッスンの時に使っている、

気軽に試しながら音楽表現の仕方を身につけていく具体的なアイデアを書いていきます。

嬉しいを表現してみる場合
⑴まずフレーズを1つ選び演奏する

⑵好きな食べ物を食べた嬉しさをイメージしながら同じフレーズを演奏する

⑶好きな人に会えた嬉しさをイメージしながら同じフレーズを演奏する

⑷友だちや先生から褒められたときの嬉しさをイメージしながら同じフレーズを演奏する

⑸これまで演奏した⑴〜⑷で音にどんな変化があったかを観察する

悲しいを表現してみる場合
⑴まずフレーズを1つ選び演奏する

⑵美味しくない食べ物を食べた悲しさをイメージしながら同じフレーズを演奏する

⑶好きな人にフラれた悲しさをイメージしながら同じフレーズを演奏する

⑷友だちや先生から怒られたときの悲しさをイメージしながら同じフレーズを演奏する

⑸これまで演奏した⑴〜⑷で音にどんな変化があったかを観察する

こんな感じでやっています。

ポイントは、

音楽表現のポイント
・日常生活の中で感じている感情とうまくリンクさせること

楽しい・悲しいといっても場面によってその表情が違うということ

です。

日常生活の中で感じていることはイメージしやすいですし、

その時に感じた楽しさや悲しさは、

その場面場面で同じ言葉を使っていたとしても微妙にニュアンスが異なります。

この微妙なニュアンスをイメージして演奏してみると、

どんな風に音色の変化があるか楽しんでみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。