【目の疲れとパフォーマンスの関係性について】

カラダの使い方

皆さんこんにちは、小崎音楽教室代表の小崎です。

今回の記事のテーマはタイトル通り、

【目の疲れとパフォーマンスの関連性】

という内容で進めていきます。

これ、

吹奏楽コンクールあるあるなのですが、

みんな楽譜を暗譜して、

先生を殺してしまうんじゃないかっていうくらい、

先生の指揮を凝視している

とか、

楽譜に穴があくんじゃないのか、

っていうくらい楽譜を凝視してる

これ、

結構多くの現場で目につきます。

そんなときに、

僕がよくやる実験があるのですが、

⑴なんとなく指揮者を眺めながら演奏する

指揮者だけを見ることを意識して演奏する

⑶指揮者を自分の視界の一部(景色の一部)という捉え方で、ぼーっと指揮者を眺めながら演奏する

⑷⑴〜⑶で演奏・音色・自分の身体にどのような違いがあったかを観察する

⑴なんとなく楽譜を眺めながら演奏する

楽譜だけを見ることを意識して演奏する

⑶楽譜を自分の視界の一部(景色の一部)という捉え方で、ぼーっと楽譜を眺めながら演奏する

⑷⑴〜⑶で演奏・音色・自分の身体にどのような違いがあったかを観察する

この2つの実験、

凝視する対象が指揮者か楽譜という違いがあるだけで、

基本的には同じことをやっています。

この実験をやると、

⑶の、

指揮者・楽譜を自分の視界の一部(景色の一部)という捉え方で、

ぼーっと指揮者・楽譜を眺めながら演奏する

というのが一番吹きやすい、

という人が割合的に多くいます。

なぜこうなるのか?

それは、神経学の視点から考えていくと説明がつきます。

そもそも、

物が見えるようになるまでの視覚情報の流れはこんな感じです。

物が見えるまでの視覚情報の流れ
左右両眼から出た視神経は、

頭蓋骨の中に入ってすぐに視交叉(しこうさ)という所で一緒になり、

再び左右に別れます。

このとき、

右眼の右半分の視野(左半分の網膜が担当)と左眼の右半分の視野の情報が一緒になり左側へ、

また、

左眼の左半分と右眼の左半分の視野の情報が一緒になり右側に別れていきます。

視交叉を通過した情報は、

外側膝状体(がいそくしつじょうたい)、視放線(しほうせん)を経由して、

最終的に大脳後頭葉の視覚野で映像となり、

さらに大脳の他部位で記憶などと照らし合わせ、

意味をもった情報として処理されます。

また、

重なった左右の眼の視野のわずかなずれを利用して、

奥行きや立体感を感じとると考えられています。

こうやって書くと、

ものすごく難しく感じちゃうと思うのですが、

要約すると、

・眼と脳は直接繋がっている

・眼は脳の一部

ということです。

そしてもう一つ、

凝視することにやって起こる眼のトラブルは、

ほぼほぼ

「調節性眼精疲労」

です。

調節性眼精疲労
目の筋肉を過度に酷使した場合に起こる疲れ目のことです。

近くのものを見たりとか遠くのものを見たりという視力の調節は、

目の表面にある小さな小さな筋肉の働きによるのです。

近くのものを見る時や同じ対象物をずっと見続ける時にその筋肉は縮み、

遠くのものを見る時やぼーっと眺めているときにはゆるむということです。

したがって、

近くのものをじっと見っぱなしだったり、

度の合っていないメガネをかけたり、

長い時間遠くと近くのものを何度も何度も見比べたり、

近視を有している方が無理に遠くの一点をじっと見たりすることで、

先ほどの筋肉が疲労状態に陥ってしまい、

結果として疲れ眼を引き起こすことになります。

これも長々としててややこしいという方は、

こう覚えてみてください。

シンプルに、

凝視するという行為は、

眼を緊張させる、

もっというと目の周りの筋肉を過剰に緊張させてしまう、

ことになります。

特に近くのものをあまりに長い時間凝視していると確実に目は疲れます。

人間だってもともとは野生の動物です。

野生の中で暮らすためには当然外敵から身を守らなくてはいけません。

敵や獲物が遠いところにあることを確実に見なければいけないのです。

だから目というのは、

元来遠くを見るのに適しているような構造になっているのです。

また、

目標物と目の距離が近ければ近いほど、

目の疲労度は倍増しますし、

首に頭の重さが不自然にかかるので、

首筋の痛みや肩こり、腰痛が起こりやすくなります。

ここで、

さっき要約した、

・眼と脳は直接繋がっている

・眼は脳の一部

この2つとの関連性を考えていくと、

凝視すると眼を緊張させる

=

脳を緊張させている

こうなります。

つまり、

眼が疲れてくると脳が緊張してしまうので、

脳が疲れを感じやすくなります。

その結果集中力が低下して、

パフォーマンスの低下につながります。

ここからは、

目の疲れからのパフォーマンス低下を少しでも防ぐアイデアを書いていくので、

できそうなやつからぜひ試してみてください。

パフォーマンス低下を防ぐアイデア
・いつもより足一足分遠い位置に譜面台を置く

・休憩の間、目を閉じて深呼吸する

・ぼーっと周りの景色を眺めながら演奏してみる

・目を閉じて演奏してみる

・指揮者を凝視するのではなく、その後ろの景色を眺めて演奏する

そのほかにも思いつくことをバンバン試してみて、

演奏を楽しんでください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。

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