【アンサンブルを通じて共演者との深いコミュニケーションを楽しむ!】

深魂音メソッド

皆さんこんにちは、小崎音楽教室代表の小崎です。

今回の記事のテーマは、

【アンサンブル】

についてです。

この時期、

地方の予選を勝ち抜いた吹奏楽部員たちが、

秋の吹奏楽コンクール全国大会に向けて、

課題曲・自由曲にますます磨きをかけてる学校もあるし、

すでに今年の吹奏楽コンクールが終わった学校では、

最上級生の引退や幹部交代、

夏休み明けの文化祭に向けて練習している学校もあります。

そして、

冬のアンサンブルコンテストに向けて、

曲決めをして、

すでに練習をスタートさせている、

学校もあります。

大半の中学生・高校生の吹奏楽部員からすると、

とても大きなウェイトを占めるのが、

吹奏楽コンクール、

そして、

アンサンブルコンテスト。

中学・高校の吹奏楽部からレッスンを依頼されるときは、

だいたい吹奏楽コンクールかアンサンブルコンテストに向けて音楽を仕上げていくことが多いです。

僕は音楽作りという観点で見たときに、

吹奏楽コンクールよりも

アンサンブルコンテストの方が

重要度が高いと考えています。

僕は、

レッスンでデュエットやトリオ、カルテットやクインテットなどの

少人数のアンサンブルを積極的にやります。

その理由としては、

あなたは無伴奏のソロをやらない限り、

必ず誰かと音を交わらせて、

音楽を創っていきます。

つまり、

必ず自分以外の演奏者1人以上と音楽を創っている、

共演者と音楽を通じてコミュニケーションを取っている

ということになります。

僕は音楽には大きく分けて4つのコミュニケーションがあると考えています。

①自分自身との(自分の楽器との)コミュニケーション

②作品とのコミュニケーション

③共演者とのコミュニケーション

④聴衆とのコミュニケーション

このように分けられるのですが、

少人数でのアンサンブルをすると、

この4つの中の、

③共演者とのコミュニケーション

を深く取らざるを得なくなります。

10人以上での合奏の場合など、

共演者の数が増えれば増えるほど、

共演者一人ひとりと深いコミュニケーションを取るのは困難になります。

反対に、

少人数での場合だと、

共演者一人ひとりと深いコミュニケーションを取るのが容易になります。

その中でも、

デュエット(2人で演奏)は、

自分共演者の最小単位となります。

自分と共演者一人なので、

お互いがお互いの主張を聴き合うことに集中しやすいですし、

相手はどう吹きたいのだろうか?

相手はどんなイメージなんだろう?

ということを、

徹底的に考えやすい環境ができます。

これがトリオ(三重奏)、

カルテット(四重奏)、

クインテット(五重奏)

etc…

というように、

自分と共演する人数が増えると、

それだけ聴こえてくる音の数も増えていくので、

相手の音を聴きに行こうとしても、

別の人の音が聴こえてくることがあります。

なので、

僕はアンサンブルの最小単位であるデュエットをよくやっています。

そして、

アンサンブルをやるときは、

・自分はその作品をどんな音楽で演奏したいのか考える

・自分はどんな音でその作品を吹きたいのか考える

・自分はその作品を演奏してどんな気持ちになりたいのかを考える

これらを考えた上で、

実際に作品をアンサンブルで演奏してみて、

・共演者はその作品をどんな音楽で演奏したいのか考える

・共演者はどんな音でその作品を吹きたいのか考える

・共演者はその作品を演奏してどんな気持ちになりたいのかを考える

この流れの大前提の考え方として、

いきなり相手を探って様子を伺った音(空気を読んだ音)を出すのではなく、

まずはしっかりと自己主張する、

ということが重要です。

そうしないと、

相手からしても

この人はなにがしたいんだ?

ってなっちゃうので、

まずは自分自身がしっかりと音で主張する!

自分がどうしたいのか?

というのを第一に考えたうえで、

相手はどうしたいのか?

を深く聴きにいく。

そうすることで、

共演者との深いコミュニケーションを取ることが可能になり、

めちゃくちゃ楽しいアンサンブルができるようになります。

皆さんもぜひデュエットを始めとする少人数のアンサンブルをやって、

共演者との音楽を通じてのコミュニケーションを楽しんでみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。