【楽器にオーダー(注文)してみよう!】

レッスン

皆さんこんにちは、小崎音楽教室代表の小崎です。

今回の記事のテーマは、

【楽器とのコミュニケーション】

です。

声楽家以外の演奏家は、

みんな自分の楽器をツールとして音楽をしています。

その楽器について突然ですが質問です。

あなたは、

あなたの使っている楽器とコミュニケーションを取っていますか?

楽器の声を聴いてますか?

これをレッスンの時に生徒さんに質問すると、

そんな質問されたこともないし、

そもそもそんなこと考えたことないっていう人がほとんどなので、

みんなはじめはキョトンとします。

今回の内容は、

以前の記事でも書いたのですが、

【楽器は拡声器】

という話とつながる内容です。

楽器は拡声器
楽器というのは、

あなたが感じていることや表現したいことを、

何百倍にも大きく伝えてくれる、

拡声器の役割をしている

という考え方です。

もう少し具体的な説明をすると、

あなたが楽器を吹くときに、

“音外したらどうしよう”

って思いながら楽器を吹くと、

楽器は“音外したらどうしよう”

っていう音を出してくれます。

反対に、

“突き抜けるカッコいい音で演奏する!”

って思いながら楽器を吹くと、

楽器は“突き抜けるカッコいい音で演奏する!”

っていう音を出してくれます。

ここで大事なポイントが1つあります。

それは、

あなたが思い描いているのが、

ネガティブなことにしろポジティブなことにしろ、

楽器は関係なくそれを音に変換する

ということです。

言い換えると、

ネガティブなオーダーをしても、

ポジティブなオーダーをしても、

その通りのモノが出てくる

ということです。

これは飲食店に入って料理の注文をするのにものすごく似ています。

例えば、

和食のお店に入って、

メニューを見て、

「サバの塩焼き定食1つください」

って言えば、

そのお店のメニュー通りの料理が出てきます。

ただ、

楽器に音をオーダーするお店は、

少しルールが違うんです。

楽器に音をオーダーするお店には、

メニュー表がありません。

先ほどのように飲食店で例えると、

店員さんがやってきてこう説明があります。

「当店ではメニューがございません。

その代わり、

オーダーいただいたお料理は、

何でもお作り致しますので、

お客様がお召し上がりたいものを、

正確に・具体的にお伝えください」

そして、

さっきと同様、

「サバの塩焼き定食1つください」

すると店員さんは、

「サバの大きさはどのくらいのものですか?またどこで取れたサバを使いましょうか?

どこのお塩を使いましょうか?

ご飯はどこのお米を、どのくらい食べますか?

その定食にお味噌汁はついていますか?その具は?

etc….

こんな具合に返ってきます。

つまり、

食べたいものを正確に・具体的にオーダーしないと、

料理が出てこないお店なんです。

これを音を楽器にオーダーするというところに置き換えると、

店員あなたの楽器

食べたい料理出したい音

という形になります。

そこで、

この楽器へのオーダーをシステム化したものを開発しました。

その名も、

楽器へのオーダーシステム!

(そのまんまですね、、、)

楽器へのオーダーシステム
⑴あなたの楽器に対して、あなたが望む音を正確に・具体的に声に出してオーダーする

⑵実際に吹いてみる

⑶オーダー通りのものが出てきたか確認する

⑷違うかったらより正確に・具体的にオーダーし直す

⑸⑵〜⑷を繰り返す

出したい音や理想の音を言語化して表現するのは、

はじめはかなり難しいと感じる方もいるかもしれません。

正直なところ、

いきなり正確に・具体的にオーダーできる人の方は少ないですが、

楽器へのオーダーをやり続けていけば、

どんどん自分の求めている音が明確になって、

実際の音も変化していきます。

先ほど紹介した、

楽器へのオーダーシステムをうまく活用して、

楽器とのコミュニケーションを楽しんでみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。