【練 習=◯◯】

吹奏楽の指導

皆さんこんにちは、小崎音楽教室代表の小崎です。

今回の記事のテーマは、

【練習とは何か?】

ということです。

いろんな人から受ける相談の一つで、

「私、個人練習苦手なんですよね。。」

「練習はきらいです!」

こう言ったことを相談されるんです。

こういった相談をされるときに相手に確認しているのが、

練習そのものをどういう形で捉えていますか?

ということ。

これを聞くと、

だいたい共通してこんな言葉が返ってきます。

「やりたくないけど、やらないといけないこと。やらないといけないのはわかってるんですけどね、、、」

以前、

別の記事でもちらっと書いたのですが、

楽器を演奏することというのは、

本来人間の自然な状態じゃなくて、

訓練されて高度に技術を身につけた状態

ということを書きました。

つまりいい演奏をするためには、

練習して、

高度に技術を身につけていく、

ということが必要不可欠なことです。

だから、

100人に聞いたら100人全員が、

練習が大切なことであるということはわかっていますが、、、

大切だけどやりたくない

と思ってしまっている人もたくさんいます。

何故そうなるのか??

僕の経験上からは、

練習= めんどくさい、大変、やらされてる

という、

受動的(受け身)な捉え方で臨んでいるパターンの人が多いです。

受け身の状態で練習していると何が良くないのか?

・思考が停止する

・やらされてる感が強く、達成感が少ない

・楽しくない!

主にこの3つのことが挙げられます。

受け身の時って、

言われたことをこなすだけになっちゃうので、

自分で考えて行動しなくなってしまうし、

何より楽しくないということが問題なのです!

だって、

音楽= 音を楽しむ

ですから!

それに対して僕がレッスンの時に提案してる捉え方は、

練習= 実験、研究、対話、瞑想、遊び

という、

主体的な捉え方です。

主体的に捉えて練習すると、

・トライアンドエラーの繰り返し

・センターピンが何か把握しやすくなる

・自分のことを客観視できるようになる

こういったことが挙げられます。

僕がレッスンの時によく使うレッスンの進め方を1つ紹介します。

めちゃくちゃ理系の思考法になるのですが、

実験しながら上手くなろう!
1.現状把握

2.仮説を立てる

3.仮説をもとに実験内容を決める

4.実験する

5.実験の結果得られたものを明確にする

6.検証する

7.検証して得られた気づきをもとにさらに仮説を立てる

8.37を繰り返す

という練習の進め方です。

ここでは、トランペットの演奏を例に挙げて当てはめていってみます。

実験しながら上手くなろうTPver.
1.現状把握

トランペットを吹いてて、Fまでは楽に出るが、Gから上の音が急に出にくくなる

2.仮説を立てる

おそらくGから上の音のイメージが薄いから身体がうまく反応してくれないのだろう

3.仮説をもとに実験内容を決める

好きな奏者が吹くGの音を聞いて、Gの音のイメージを高めてからGの音を吹いてみる

4.実験する

実際に3で決めた内容で楽器を吹く

5.実験の結果得られたものを明確にする

以前よりかはGの音が出やすくなった気がするが、そこまではっきりと変化を感じない

Gを吹こうとしたときに急に身体が緊張するのを感じた

6.検証する

イメージは以前より明確になったものの、

あまりGの音を吹いたことがないから身体が頑張ってしまう

7.検証して得られた気づきをもとにさらに仮説を立てる

Gから上の音を吹くのに慣れていないから、どんなに汚い音になってもまずは慣れることが大事だろう

8.3〜7をくりかえす

音が出なくて、息だけになってもいいからとりあえずhighB♭までロングトーンしてみる

あくまで一例ですが、

トランペットで当てはめて考えてみるとこんな感じです。

僕自身は、

実験・研究という捉え方で臨むと

より主体的になるのですが、

僕の生徒さんによっては、

練習= 仕事という捉え方で臨むと一番しっくりくるという人もいます。

・◯◯にどの言葉が入ると自分自身が一番主体的になれるか?

・◯◯にどの言葉が入ると自分自身が一番音楽を楽しめているか?

練習中もしっかり音楽を楽しみましょう!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。