みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 の小崎です。
今日は、管楽器奏者には特に必要不可欠な『呼吸』の話をしていきます。

管楽器奏者に限らずすべてのひとが、
生きている限り死ぬまでずっと呼吸は続くことなので、
気になる方は管楽器奏者じゃなくても最後までお付き合いください。
僕が高校生だった頃は、
「呼吸しないとトランペット吹けないじゃん!でも、なんで呼吸のことって感覚的な話ばかりで、誰も’これだ!‘という答えを持ってないんだろう?」
というのモヤモヤがずっと自分の中でありました。
楽器の教則本の中に呼吸について詳しく書いてある本は少なく、
いろんな人に呼吸のことを聴いたり、
自分で本を読み漁ったりしてました。

そうして一時期、呼吸のことを考え過ぎて、
楽器を吹くときにどうやって呼吸したらいいのかわからなくなっていました。
そこから抜け出すきっかけになったのが、
ヒトのカラダの構造理解
でした。

簡単に言うと、
呼吸すると、
どこの筋肉が動いて、、、
どこの骨が動いて、、、、
ということです。
そこを自分の中で落とし込めたときに、
・どうすれば無理なく大きな音・高い音が出せるのか?
・どうすれば疲れることなく長時間吹くことができるのか?
・『楽器を吹く上での呼吸』に必要なエクササイズは?
といったことが見えてきました。
この、呼吸に関するカラダの構造理解はものすごく複雑になるので、今回は一旦置いておきます。
今回僕がお伝えしたいのは、
ということです。
こんなコトバがあります。
If breathing is not normalized, no other movment pattern can be
‐呼吸が正常化されなければ、他の動作パターンは正常化されない‐
ここで皆さんに質問なのですが、
1日にヒトが呼吸する回数、何回だと思いますか???
正解は、、、、、、、
1日にヒトが呼吸する回数=2万回
2万回です!!!

呼吸は、起きているときも寝ているときも休むことなく行なっています。
そもそも、呼吸の役割ってなんでしょう??
〇血液中のpHを維持する = 二酸化炭素(酸性)
〇呼吸量の増大に伴って、血液中の二酸化炭素濃度を下げる
〇自律神経の調節(呼気:交感神経up 吸気:副交感神経up)
〇重心の高さを調節(呼気:高くなる 吸気:低くなる)
〇IAP(腹腔内圧)の調節(骨盤底筋と協働)
〇腹腔内臓器の移動を促す(横隔膜下制に伴う)
これは難しい!
音楽的側面から考えてみると、
◎アンサンブルの際の合図(曲の出だしの合図など)
◎緊張感を作る
Etc…
まとめると、呼吸というものは、ものすごくたくさんカラダに貢献しているということです。
管楽器を週に5日、3時間ずつ演奏するとします。
1ヶ月に換算するとたったの60時間程度。
残りの約600時間は、
管楽器を演奏する時と全く違う【普段の呼吸】を行なっています。
ということは、
まずはじめに【普段の呼吸】を見直していったほうが
結果的にパフォーマンスアップにつながる
ということになります。
具体的にどうしたらいいのかということですが、
『意識して息をいつもより吐く』

まずは、これだけです。
ホントにシンプルなのですが、
現代人は息を吸い過ぎていて、
しっかりと吐けていません。
なので、
【普段の呼吸】から『意識して吐く』をしていると、
結果的に管楽器を吹くときにも活かされてきます。
1日に2万回もする呼吸です!
『意識して息をいつもより吐く』を、ぜひ一度実践してみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。