みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 の小崎です。
レッスンをしていて、指導者の方や親御さんからよく相談されることの1つに、

「小崎先生、うちの生徒(うちの子ども)のやる気が続かないんです。どうしたらいいですか?」
ということがあります。
そもそも【やる気】って何なんでしょう??
辞書で調べてみると、
やる気とは、
物事を行おうとする気持ち、欲求などを意味する表現のこと。
出典:実用日本語表現辞典
とあります。
シンプルに、【やる気】というのは『感情の1つ』なのです。
じゃあどうすれば【やる気】になるのか?

ということなのですが、
以前、別の記事で感情はコントロールしにくいものだということをお伝えしました。
なので、極論になりますが、
指導者や親御さんが子どもたちを『やる気にさせる』ことはできないのです。
子どもたちがやる気になっているときは『勝手にやる気になった』だけなのです。

やる気の源は、発見し続けること。
羽生善治

楽しみながら学ぶのがベストだ。
トーマス・エジソン
この二人の言葉の中にとても大きなヒントが隠れています。
それは、
です。
ヒトは、
目的が明確になって、
その目的に向かって、
自分で考えたり、
発見したり、
上達を実感したりすると、
楽しくなってどんどん勝手に動くようになっています。
ここで1つ、企業の社員研修でよく使われる『やる気の法則』というものを紹介します。
1:人から指示をされイヤイヤ仕事をしているときの効果、効率
1.6:人から指示されながらも納得して仕事をしているときの効果、効率
1.6の2乗:自ら進んで仕事をしているときの効果、効率
やる気による成果の出方が大きく異なることを示した法則。
人は納得したり自ら進んで行った仕事では、
イヤイヤやらされている仕事よりもはるかに高い成果を出すようになる。
ここで重要なのは、任せる仕事の全体像を伝えることです。
仕事を任された部下の仕事に対する取り組み姿勢が大きく変ります。また、何故この仕事をする必要があるのかという理由を伝えることも重要です。
何故今すぐなのか?
何故この方法なのか?
何故自分に任せるのか?
「何故」を伝えないと、目的が明確になりません。
だからこそ、指導者や親御さんの関わり方が大きなポイントとなってきます。
気がつくとその目的を忘れてしまうんです!!
なので、定期的にその目的を思い出すということは、
意識的に行ったほうがいいです。
そして僕が考える、人をやる気にさせる一番のオススメ方法は、、、
です。
徹底的に相手を信じて待ち続けると、思いもよらないドラマが生まれます。
これは、何度も何度も僕自身が体験していることなので、はっきり言えます。
指導者側の人間が、演奏者のことを信じて待っていると、
演奏者たちはみんな自発的に考え、行動するようになっていきます。
そしてその状態が続いていくと、
演奏者たちはどんどん主体的に考えて、
自立していくので、
指導者側の人間がやることが少なくなっていきます。
まさに気分は、徳川家康です。笑

鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス。
徳川家康(作者不明)
根気が必要だ、という方が多いかもしれませんが、やる気が出てくるまで待ってみましょう!
今日お伝えしたやる気を持続させるコツ、一度試してみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。