【自立と自律の違いってナニ??】

レッスン

 

みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 の小崎です。

徳島の中学生の生徒さんが描いてくれた僕の似顔絵その2!

 

みなさんは、教育の現場に限らず、会社や家庭でも、

『自立した人間になりましょう』

っていう言葉を何回も耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

僕も、特に複数人で演奏する時には、

「他の演奏者に依存しないで!一人ひとりが自立した音楽家になれば、素晴らしい音楽を作り上げることができるから、自立を目指しましょう!」

とよく言っています。

 

でも、

 

『自律した人間になりましょう』

 

っていうのは一度も聴いたことがないのではないかと思います。

 

ひらがなで書くと同じ【じりつ】ですが、

漢字で書くと、『自立』と『自律』

普段何気なく使っているこの【じりつ】についてお話ししていきます。

 

まず、『自立』なのですが、辞書的な意味を見てみると、

『自立』とは、

他への従属から離れて独り立ちすること。

他からの支配や助力を受けずに、存在すること。

支えるものがなく、そのものだけで立っていること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

それに対して『自律』なのですが、同じように辞書的な意味を見てみると、

『自律』とは、

他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

とあります。

 

次に、それぞれの【じりつ】の英語を見ていき、その語源を読み解いてくと、

『自立』= independence  

という単語になります。

 

この independence を分解していくと、

independence

in = 否定

de = 下に

pend = ぶら下げる

-ence = もの、こと

  

 

つまり、

 

【 independence = 下にぶらさがらないこと 】

 

となります。

 

それに対して、『自律』は、

『自律』 = autonomy 

という単語になります。

 

この autonomy を分解していくと、

autonomy

auto- = 自身の、独自の、自己の

 -nomy = 習慣、規則、法律、~の知識体系

 

 

つまり、

 

【 autonomy = 自身の法律、自身の規則・習慣 】

 

となります。

 

僕は、この autonomy を、

 

autonomy = マイルール(自分の人生哲学)

 

というふうに定義づけています。

 

さらにそれぞれの【じりつ】の対義語を見ていくと、

 

自立    依存   (状態を示している)

自律    他律   (思考や行動を示している)

 

こうなります。

つまり、

 

『自立』は目的で、『自律』は手段になります。

 

【『自立』するために『自律』する】

 

このように考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。

 

『自律』のマイルールを持ち、

『自立』という状態を目指して、

日々自分で考えて行動する。

 

 

このマイルールは、人によってみんな異なるものです。

 

ちなみに僕のマイルールは、

・全ての感情を感じ尽くしたい

・人の才能が開花するのを間近で見たい

・指揮者として演奏者のみんなといい音楽をしたい

といったことです。

 

「自分がこうしたい!」というマイルール、つまり意思を持つことは、自立の第一歩です。

 

逆にいうとこのマイルールが全くないと、

『他律』で生きていくことになり、

『依存』になってしまいます。

 

まずは、マイルールを1つ作るところからスタートして、

マイルールを増やしたり変えたりして、バージョンアップしていきましょう!!

 

 

他律から自律へ!

そして!!!

依存から自立へ!!!

 

 

一人ひとりの音楽家が自立した状態で演奏すると、、、

 

ほんとにやばいです!

 

音楽の化学反応が起きまくります!!

 

 

・あなたが大切にしているマイルールは何ですか?

・音楽におけるあなたのマイルールは何ですか?

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。