みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 の小崎です。
小学生~高校生の生徒さんをレッスンしていると、特に強く感じることがあります。

それは演奏している楽器が、
ピアノであっても、
クラリネットであっても、
トランペットであっても、
ということです。
良い音を出したい!
良い音楽を奏でたい!
という思いから、
『頑張って良い音出さなきゃ!』
という状態になっている生徒さんをこれまでにたくさん見てきました。
↓
身体に余計な緊張が入り、
↓
バテやすくなり、上達しにくくなり、
↓
上達しないから焦ってさらに練習を重ねるが、
↓
練習しても上手くならない自分はダメなんだ
↓
音楽が楽しくなくなるし、自信もなくなる
これは本当に悲しいことです。

音楽は、『音を楽しむ』と書きます。
本来、音楽は楽しいことなのに、楽しめていない音楽家にもたくさん出会ってきました。
では、どうすれば、音楽を楽しめるようになるのか?
そのためのヒントとして今回お伝えするのが、
という考え方です。
例えば、
カラオケボックスで好きな歌を歌っているとします。

歌っていて、「もっと大きな声で歌いたい」と思った時、どうしますか?
この質問をするとよく返ってくるのが、
『自分が頑張って大きな声を出す』
ということ。
たしかに、自分が頑張って大きな声を出すと、大きな声は出ます。
しかし、この状態で長時間歌い続けると、喉を痛めたり、声がかれたりしてしまいます。
じゃあ、他に方法はないのか????
あります!!
それは、
『マイク・スピーカーのボリュームを上げる』
ということ。

この方法でボリュームを上げると、大きな声がでるようになりますよね。
しかも、自分頑張るのではなくて、マイク・スピーカーに頑張ってもらうので、長時間歌うことが可能になります。
皆さん自身が一度は経験したことあるこのカラオケでの考え方を、楽器演奏に応用していきます。
もう一度お伝えしますが、
なのです。
大勢の人の前で自分の思いを伝えるためにスピーチをするとき、

拡声器がなくて声が小さかったら、たくさんの人に届けることはできません。
でも拡声器があれば、自分の声をより遠くまで、そして多くの人に届けてくれます。
つまり、
楽器という拡声器が頑張ってくれて、
たくさんの人に届けてくれる
ということなのです。
ここでのポイントは、
『楽器に頑張ってもらって、演奏者は頑張らなくて良いよ』
ということです。
もっというと、
演奏者が頑張るところは、
演奏者の伝えたい『なにか』や自分の思いを明確にすること
です。
楽器という拡声機に頼れるところは頼って(楽器に頑張ってもらって)、
音を楽しむという音楽本来のことをやっていきましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。