みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 の小崎です。

前回の記事で、【緊張はよくないことなの?】ということでお伝えさせていただきましたが、
今回は、
【練習では緊張しないのに、本番では緊張しちゃうのはナゼ??】
ということでお話をしていきます。
これまで沢山の音楽家へレッスンをしたり、一緒に音楽の本番を経験してきて、気づいたことが、
というパターンの人が多いということ。
このパターン、本当に多いんです!
なぜそうなってしまうのか????
その理由は、とってもシンプル!
一言で言うと、、、、、
『練習と本番では環境が違うから』
なのです。
書くと、とても当たり前のことなのですが、
例えば、
・練習と本番での“場所・会場”が違う
・練習と本番での“譜面台・イス”が違う
・練習と本番での“気温・湿度”が違う
・練習と本番での“人の数(観客・スタッフ)”が違う
・練習と本番での“演奏する時間帯”が違う
といった感じです。
そうなんです!
練習と本番が全く同じ環境ということはありえないんです!!
人間は、環境が変わると防衛反応として大きなストレスを感じるようになっています。
なので、練習と本番での環境が違えば違うほど、緊張の度合いも高くなっていきます。
じゃあ、どうすれば本番での緊張を減らして、練習の時のような状態でパフォーマンスを発揮することができるのか????
そのためには、本番を想定した準備が必要となってきます。
もしあなたの友人がこれから富士山に登ろうとしていて、水・食料も持たず、防寒着も持たず、運動靴を履かずに登ろうとしたらどうでしょうか??

当然、止めますよね!
そうなんです!山を登るのに準備が必要なように、本番で緊張する対策としての準備もまた必要なのです。
じゃあ、具体的にどうすればいいのか?
ここで登場するのが、『ロールプレイング(=通称ロープレ)』です。
このロープレ、営業や接客の世界では広く認知されていることで、実際の営業や接客の前に、練習する行為のことを指します。
営業の世界では、1回の商談をミスをして契約を取りこぼすと、数万円から高い時には数千万円の損失をすることがあるので、取りこぼしをなくすためにロープレを徹底的に行います。
僕自身、不動産の営業の時も、広告の営業の時も、化粧品の営業の時も、徹底してロープレをやっていました。
このロープレを音楽の練習に応用すると、本番で緊張する対策ができるようになります。
練習の際、本番の舞台・ステージをイメージする
↓
本番のステージの気温・湿度をイメージする
↓
本番のステージで自分が座っている場所から見える景色をイメージする
・どんな景色が見えるか?
・照明の色・まぶしさはどうか?
・お客さんは何人くらいいるのか?
・自分はどこに向かって、誰に向かって演奏するのか?
・演奏を聴いた人はどんな気持ちになっているか?
・演奏をしている自分はどんな気持ちか?
・一緒に演奏している仲間の様子はどんな感じか?
↓
実際に音を出してみる
このような形で音楽ロープレをすると、練習の時から良い緊張感を持って演奏することができます。
そして何よりこの音楽ロープレのすごいところは、
本番のイメージが具体的であればあるほど、音の変化率が高い
ということです。
音楽ロープレのコツは、たったひとつだけ!!!
可能な限り、徹底的に本番の状態を具体的にイメージすること
ほんとこれだけなんです。
この音楽ロープレ、やればやるほど面白くなってくるので、ぜひぜひやってみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。