みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 の小崎です。

昨日は、高知大学吹奏楽団の第36回定期演奏会に行ってきました。


こちらの吹奏楽団の中に僕の生徒さんがいることもあり、久々に大学生の吹奏楽の本番を聴いてきました。

客席に座って演奏が始まるまでの間、ふと浮かんできたことが、
「そういえば、コンクールや演奏会なんかの本番が近づくにつれて、だいたいみんなおんなじ相談を受けるなー」
ということでした。
レッスンをしていて、生徒からも親御さんからもたくさん相談されることの1つが、
『小崎先生、本番になると緊張してしまってうまく演奏できないんです。どうしたらいいですか?』
ということです。
実は僕自身あがり症で、
小学生のときにサッカーをやっていた時も、
中学生のときに野球をやっていたときも、
社会人になって飛び込み営業をやっていたときも、
いざ本番になると緊張して、
練習の時にできていたことができなくなる。
「あぁ、僕は本番に弱いタイプだ。だから、もっと緊張しないようにたくさん練習しなきゃ!」
と考えて、ほんとがむしゃらに練習を繰り返していましたが、それでも本番には強くなりませんでした。
そこで、次に考えたのが、
「おそらく本番に慣れてないからだ。だから、もっと本番の数を増やして慣れたら緊張しなくなるはずだ!」
ということでした。
そして小さな本番も大きな本番も、とにかく本番の数を増やして、これで緊張を克服できると思ったのですが、、、、
やっぱり緊張する。。。
この緊張を克服するためにはどうすればいいのか??
僕の場合、この緊張を克服するために役立ったのは、
・選択理論心理学の考え方 ・営業で徹底的に叩き込まれたロープレ
でした。
まず、選択理論心理学の考え方なのですが、
これはアメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士が提唱した心理学で、

この選択理論心理学をカンタンに説明すると、
人間は、自らの行動を全て選択している
ということです。
そして、人の行動には4つの要素があるとして、全行動と名付けました。

その4つの要素は、
・行為
・思考
・感情
・生理反応
という4つにわけられます。
それぞれをイメージしやすいように、このワークをやってみてください。

どうですか??
最初の2つ、行為と思考は自分でコントロールできると思うのですが、
反対に後の2つ、感情と生理反応は、コントロールしにくいですよね。
そして、緊張というのは後の2つの方、つまりコントロールしにくい方に入ります。
それがわかってから僕の意識が、
緊張することはいけないこと
(何とかして緊張をコントロールしてやろう)
↓
コントロールしにくいから緊張してしまうのはしかたない
に変わり、さらに思考に意識を向けると、
コントロールしにくいから緊張してしまうのはしかたない
↓
緊張するのは人間として当たり前
↓
無理に緊張をコントロールしなくていいんだ
と変わりました。
僕の中で、
緊張することはいけないこと
↓
緊張するのは人間として当たり前のこと
という意識に変わったのが大きかったです。
どういうことかというと、
コントロールできないものをコントロールしようとすると、
ますますコントロールできなくなるという悪循環にはまってしまいます。
「緊張するのは当たり前のことで、無理にコントロールしなくていいんだ」
ってわかってから、一気に楽になりました。
それがわかってから、生徒さんや親御さんに話を聴いていると、
『緊張することはいけないことなんだ』
緊張すること = いけないこと
緊張しないこと = いいこと
という風に考えている人が、想像以上に多くてびっくりしました。
その意識が、
緊張することはいけないこと
↓
緊張するのは人間として当たり前
↓
無理に緊張をコントロールしなくていいんだ
という形に、
緊張というものに対する捉え方が変わると、
それだけで本番でのパフォーマンス、そして練習への姿勢が変化します。
・緊張するということに対して、どんなイメージを持っているのか?
記事が長くなって、ロープレの話が書けなくなったので、後日改めて記事にします。
ロープレの話の中では、実際にどうやって本番に向けて緊張と向き合っていくのかをお伝えしていきます。

時間の都合上、演奏会の一部しか聴けなかったですが、やっぱり本番はアツい!
人が演奏しているのを聴くと、僕も指揮したくなります。笑
エネルギーもたっぷりいただきましたー!
というわけで今日もエネルギッシュに走ります!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。