【不自由の中でこそ、クリエイティブな発想が出てくる】

深魂音メソッド

 

みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 の小崎です。

 

先日に記事で、『表現力を高める第一歩』ということをお話ししたのですが、

今回は、さらに表現力を高めるための考え方をみていきます。

 

世界的に活躍する日本人指揮者の小澤征爾さんが、次のようなことを言っています。

楽譜に書いてある通り、

非常に几帳面にやって、

規則に合ったことをやって、

「はい、これで終わり」の演奏会をされたら、

みんなバカバカしくなって、

音楽会に来なくなっちゃいますよ。

小澤  征爾

 

音楽というものは、ある意味自由でもあり、不自由なものでもあります。

楽譜という、ある種のルールに従い、不自由な中で表現することで、表現力がより磨かれるし、クリエイティブなものが生まれる。

 

もし、楽譜や拍子を無視して、自由に楽譜を崩して演奏していい、となったらどうなるでしょうか???

 

どういうことなのかを、サッカーを例にとって考えてみます。

僕は、小学3年~小学6年生までの4年間、地元のサッカークラブに入ってサッカーをやっていました。

サッカーには、『キーパー以外手を使ってはいけない』というルールがあります。

このルール、ものすごく当たり前のことなのですが、

 

もし、この『手を使ってはいけない』というルールがなかったらどうなるでしょうか?

 

点の取り合いになるし、簡単に点が入るからやっていても、観戦していても面白く無くなります。

 

あと、対戦相手が点数を入れさせまいと、ブロックしに来るのがなかったらどうでしょうか?

 

これもまた邪魔するものがいなくなって、簡単に点が入るからやっていても、観戦していても面白く無くなります。

 

つまり、ルールやゴールするのを邪魔する対戦相手がいるという不自由な環境の中だからこそ、

・どうしたら点が取れるか?

・どうしたら勝てるのか?

といったような工夫することを考え始めるようになります。

 

不自由の中でこそ、クリエイティブな発想が出てくる。

 

 

ジャズの中には、楽譜がなく自由に演奏するスタイルも存在しますが、

それでも他人とセッションする際は、拍子やコードなど最低限のルールを決めて演奏します。

 

日本人に馴染み深い、俳句や短歌でもそうです。

 

5ー7ー5、5ー7ー5ー7ー7

というルールの中でどう表現するか?

 

まさに不自由の中でこそ、クリエイティブな発想が出てくる。

 

・楽譜というルール・不自由の中で何ができるか?

・楽譜というルール・不自由の中で何を表現するか?

 

これを突き詰めていくと、工夫が生まれ、表現力が養われるようになってきます。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。