みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 の小崎です。

今日は、【表現力を高める第一歩】ということなのですが、、、
いきなりですが質問です。
あなたは、何のために音楽をしますか??
あなたは、音楽を通じて何を表現したいですか??
私自身、この問いを何度も何度も自分に問いかけてきましたし、レッスンの際に生徒さんたちにも聴いています。
この問いかけをなぜするのか?ということなのですが、
この問いかけをする前とした後で、
演奏者の表現力が全然違う!!
からなのです。
20世紀に生きた指揮者レナード・バーンスタインは、次のように言っています。

“何よりも素晴らしいのは、
音楽が伝えることのできる感情の種類は無限だということだ。
言葉で表現できない深い感情までも音楽は明確に示してくれる。
レナード・バーンスタイン
そうなんです!
言葉で表現できない感情を、音楽では表現することができる!
音楽をするということは手段でしかなくて、
『なにか』の感情表現のために音楽をしている
ということです。
目的 = 『なにか』の感情表現を表現する・伝えること 手段・方法 = 音楽をする・演奏すること
ちょっと抽象的なので、もっと詳しく見ていくと、
そもそも音楽というのは、演奏する人と演奏を聴く人という2つの立ち位置の存在がないと成り立ちません。
演奏している人が『なにか』を伝えて、聴く人が『なにか』を受け取る。
そして演奏を聴いた人が反応して、演奏する人に伝わる。
それを感じてさらに演奏する人が、さらに『なにか』を表現して、
演奏する人と演奏を聴く人の間に深いつながりが生まれていく。
つまり、音楽という手段を使ってコミュニケーションをとっていることになります。
そもそもコミュニケーションにはどんなものがあるかをみてみると、
・言語コミュニケーション
・非言語コミュニケーション
の2つに分類されます。
まず、言語コミュニケーションとは、普段日常で多く使っている『コトバ』によるコミュニケーションのこと。
そして、非言語コミュニケーションとは、『コトバ以外』によるコミュニケーションのこと。
この非言語コミュニケーションを理解する上で大切なポイントは、
非言語コミュニケーションは五感を通じて行われていることです。
つまり、目で見て、耳で聞いて、体で感じることによって、言葉以外の情報を交換できるわけですね。
つまり私たち音楽家は、音楽を通じて『なにか』を表現しています。
その『なにか』を意識するところから、表現力を磨くことがスタートしていきます。
コトバでコミュニケーションを取るということは大切なことです。
コトバ以外でコミュニケーションを取るということもまた大切なことです。
目的 = 『なにか』の感情表現を表現する・伝えること 手段・方法 = 音楽をする・演奏すること
最後に、作曲家のクロード・ドビュッシーの言葉を紹介します。

言葉で表現できなくなったとき音楽が始まる。
クロード・ドビュッシー
あなたが、音楽をする目的は何ですか??
あなたは、音楽を通じて何を表現したいですか??
これを意識するだけで、驚くくらい表現力がアップすることもあるので一度試しみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。