みなさんこんにちは、小崎音楽教室代表の小崎です。
今回は、前回の記事で紹介した『音さがしの本』から、
音楽レッスンの現場で使える実践的な親子・グループワークを紹介・解説していきます。

前回の記事でもお伝えしたのですが、
ただただワークをやるのではなく、
・何のためにこのワークをやるのか?
・このワークをやると何が得られるのか?
という目的・エンドポイントを明確に理解した上でワークを行うと、
効果の出方が全然変わってきます。
ということで、これから紹介・解説するワークに関しても、
目的・エンドポイントを意識してやってみることをオススメします。
これから紹介するワークは、大きく分けると2つの目的を持って行うと効果的です。
その2つの目的とは、
①聴く力を養う
②音に対する感受性を養う
ということです。
音楽をやる上で、大事な要素の1つが音を聴く力になります。
この音を聴く力は、改めて説明することもないかと思いますが、
むしろ、
音楽をやっている人は、ふだん無意識的に音を聴いているので、
あえて意識的に音を聴きにいくことで、
・集中力が高まったり、
・今まで聴こえなかった音が聴こえてきたり、
・音楽に入り込みやすくなったり
と、音を聴く力が養われるとたくさんプラスになることがあります。
そして、聴ける力が身についてくると、その次は聴いた音から何を感じるか?(=音に対する感受性)が大事な要素となります。
こうした2つの要素を養っていくと、音楽をやる上で必ず音楽表現の助けになってくれます。
ということで、ここからは具体的なワークをどんどん紹介していきます。
まず、『聴く力を養うワーク』から。
目をつむって、耳をすます
↓
聴こえた音を全部書き出す
↓
他の人が立てた音を○印する
↓
自分自身が立てた音を☆印する
↓
一番小さい音から大きい音まで並び替える
↓
一番好きな音は?
↓
一番嫌いな音は?
↓
場所を変えてやってみる
目を閉じて座る
↓
別の人に部屋を動き回ってもらう
↓
目を閉じている人にその位置を指さしてもらう
↓
目を開けて確認する
時計、メトロノーム、ケータイなどずっと音がしているものを持ってきて、部屋のどこかに隠す
↓
目をつぶって耳だけを頼りに、それを探す
続いて、『音に対する感受性を養うワーク』です。
1枚の紙を楽器だと思ってみる
↓
メンバーみんなが違った音を作らなければならない
↓
いくつくらい違った音が作れるだろう?
↓
紙を折ったり、息を吹きかけたり、おとしたり、ちぎったり、
ほかにどんなことができるか?
(最後までまるめないように)
誰かに何かの音を出してもらう
↓
ほかのみんながそれを絵にしてみる
↓
音1つに絵を1つ書くこと
↓
他の人と絵を見比べてみる
誰かに何かの音を出してもらう
↓
ほかのみんながそれを色にしてみる
↓
音1つに色を1つ書くこと
↓
他の人と色を見比べてみる
前回紹介した個人ワークを、親子・グループワークとしてやっても面白い発見があると思います。
みんなで楽しみながらやって、お気に入りのワークを見つけてみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。