みなさんこんにちは、小崎音楽教室代表の小崎です。
今回は、前回の記事で紹介した『音さがしの本』から、
音楽レッスンの現場で使える実践的な個人ワークを紹介・解説していきます。

前回の記事でもお伝えしたのですが、
ただただワークをやるのではなく、
・何のためにこのワークをやるのか?
・このワークをやると何が得られるのか?
という目的・エンドポイントを明確に理解した上でワークを行うと、
効果の出方が全然変わってきます。
ということで、これから紹介・解説するワークに関しても、
目的・エンドポイントを意識してやってみることをオススメします。
これから紹介するワークは、大きく分けると2つの目的を持って行うと効果的です。
その2つの目的とは、
①聴く力を養う
②音に対する感受性を養う
ということです。
音楽をやる上で、大事な要素の1つが音を聴く力になります。
この音を聴く力は、改めて説明することもないかと思いますが、
むしろ、
音楽をやっている人は、ふだん無意識的に音を聴いているので、
あえて意識的に音を聴きにいくことで、
・集中力が高まったり、
・今まで聴こえなかった音が聴こえてきたり、
・音楽に入り込みやすくなったり
と、音を聴く力が養われるとたくさんプラスになることがあります。
そして、聴ける力が身についてくると、その次は聴いた音から何を感じるか?(=音に対する感受性)が大事な要素となります。
こうした2つの要素を養っていくと、音楽をやる上で必ず音楽表現の助けになってくれます。
- 目を閉じて30秒の間に、部屋の中で一番小さい音を探す
- あなたの体の中から聴こえる音リストをつくる
例)心臓の音、鼻息
- 見えないけれど、音だけ聴こえるものリストをつくる
- 音の日記を描く
◻︎朝外に出ていちばん最初に聴いた音は?
◻︎ゆうべ寝る前に、最後に聴いた音は?
◻︎今日聴いた中で、いちばん大きかった音は?
◻︎今日聴いた中で、一番きれいだった音は?
- 静けさってあなたにとってどんな意味?文章にしてみよう。
「静けさとは・・・」
- 前に聞いたことがあるのに、もう絶対に聞くことができない音はなにだろう?
- 最近初めて聞いた新しい音は何があるだろう?
- どんな音があなたの耳を傷つけている?
- 嫌な音を防ぐとしたら、どんな音なら防げるかな?
- どんな音を聴いたときにあなたは元気になる?
こんな形で、一人でもできる個人ワークをいくつか紹介しました。
1回行うだけでも全然音に対する感覚が変わったり、新しいアイデアが湧いたりするので、楽しみながら、遊び感覚でやってみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
何か感想・ご意見等ありましたらメッセージよろしくお願いします。