劇的な効果をもたらす曲ごとの吹き分け方

レッスン

みなさんこんにちは、音楽指導者・指揮者 小崎の音楽教室代表の小崎です。

記事を読んでくださってありがとうございます。

 

今回は、中学校の吹奏楽部の顧問の先生とのレッスン時のお話です。

先日お邪魔した中学校では、定期演奏会に向けて練習をしていました。

そして先生から相談があったのが、

「ジャズの曲を演奏した後に、クラシックの曲を演奏すると、どうしても音が粗くしまうのを何とかしたいです」

ということでした。

僕がまず最初に行ったのは、先生が今現在どういったアプローチをしているのか【観察】することでした。

先生がされていたアプローチは、

・「曲が変わったら優しく演奏してください」と生徒たちに伝える

・アタックの強さを変える

というアプローチでした。

そしてそのアプローチを試してみて、音楽に変化があったかどうかを先生と生徒たちにたずねました。

そうすると、『よくわからない』という回答が8割以上で、先生も変化を感じていませんでした。

 そこでまず僕が提案したアプローチは、

・指揮を振る先生の曲に対するイメージを明確にすること

でした。

先生に曲に対するイメージをたずねてみるととても具体的にされており、ここは問題じゃないと感じたので、続いて提案したアプローチが、

・曲ごとに演奏しているイメージ上の空間(=ステージ)を変えること

でした。

練習は音楽室で行っていたのですが、先生のイメージする空間がそのまま音楽室になっていたので、

・ジャズの曲を演奏するときは100人くらい入るライブハウス

・次のクラシックの曲を演奏するときはウィーン学友協会大ホール

をそれぞれイメージして指揮を振ってもらいました。

すると、、、、、

生徒たちに対しては何の指示も出していなかったのですが、先生も生徒たちも驚くくらい音に違いが出ました!

やったことは、指揮を振る先生のイメージする空間を変えただけ!

意識と身体と音楽はつながっているので、意識を変えると音楽が変わるというのがよくわかるレッスンでした。

曲ごとに演奏してる空間(=ステージ)を変えていくだけで、音楽が劇的に変わるので皆さんも是非試してみてください。